その他

Vtuberとアニメの関係性

最近流行のVtuberとは何か?

アニメ業界に何か影響はあるのか?

Vtuberファンとアニメファンの関係性は?

Vtuberから学ぶことをまとめました。

Vtuberとは何なのか

Vtuber(ブイチューバー)とは、イラストや3Dのキャラクターがyoutuber(ユーチューバー)として活動しているものです。

もちろん、本当は人間がキャラクターを動かしたり喋ったりしています。

 

ここ最近Vtuberの話題をよく耳にします。

実は私の知人も最近Vtuberデビューしており、個人的に応援、協力しています。

 

まずは「何も知らなくては何もできない」と思い、

とりあえず人気のものから人気のないものまであらゆるVtuberを20人ほど見てみました。

 

そんな中でも群を抜いて人気な人たちは、企業がバックについている場合が多いです。

あくまでVtuber本人は「トーク、歌、ゲームなど」の活動をし、

「動画の編集や営業、宣伝、企画」は企業が行っている。

というものです。

 

つまり実際のアイドルやタレントと同じ状態になっているのです。

 

一方で個人で行っている人はアニメキャラのように過度なキャラ付けをし、他のVtuberとの差別化を狙っている場合が多くみられます。

 

アニメの流行時にも見られる現象ですが、

何かひとつ大ヒットすると、それとそっくりなもの(一部だけを替えたもの)が

たくさん量産されます。

 

『涼宮ハルヒの憂鬱』が流行った後に学園部活ものが流行り、

『まどかマギカ』が流行った後に魔法少女ものが流行ったように。

 

Vtuberというコンテンツ自体も今後進化や変化していくと思いますが、

「Youtuber」と「アニメ」という今の若者にとっての娯楽がミックスされているものなので、これはなかなか強力なコンテンツになりそうです。

面白いものが始まったな、というのが私の率直な感想です。

アニメとVtuberはファン層が被っている

元アニメーターとして興味深い点は、

「アニメを見ていた時間がVtuberを見る時間に変わった」

という声をよく聞くようになったことです。

 

ツイッターでもこのことには少し触れました↓

 

ファン層が被っているとツイッターでは言いましたが、アニメが好きな人の中でも、

特に「アニメキャラ声優さんのことが好きでアニメを見ている層」

がVtuberに流れていってると私は思います。

そして、ファンの声を聞くかぎり「アニメ好き」の多数がこの層であると感じます。

 

もちろんアニメというものを映像作品、芸術作品として愛している人がいるのも事実ですが、

比率でいえば、圧倒的に娯楽、快楽のために見ている人が多いのではないかと思います。

 

Vtubrerを見るという事は、2Dや3Dのキャラクターが喋ったり遊ぶさまを見るということです。

これはアニメを見てる状態にとても近い感覚になります。

視聴者にとっては、

「アニメキャラが作品から抜け出して動いて喋り、しかも交流ができる」

ように見えてるはずです。

 

そして、演者にとっては

「自分自身がアニメキャラになれて、ファンと交流できる」

ということになるのです。

 

これがテレビと違ってネット(youtube)でいつでもどこでも自分の好きなものを選んで何度も無料で見れる訳ですから、

アニメからVtuberに流れていくのもわかります。

 

アニメは決まった時間に決まった内容を流します。

そしてもちろんファンからの呼び掛けには反応しません。

 

今の時代はモノを買い集めるよりも、

共感、共有に心を動かされるのではないかと感じます。

モノは売れなくなったけれど、ライブやイベント等のお祭りなどには客が増えていると聞きます。

 

この「生配信」「ライブ感」という部分はアニメが敵わない部分の特徴的部分だと思います。

これがアニメ業界の商売として成り立つのは「声優さんのライブ」くらいではないでしょうか。

求められているのは「質の高さ」ではなく「親しみやすさ」

自分の仕事にプライドがあるアニメ制作者たちからすると、

「プロの集団で作っているアニメの方が質が高い!」

と思うかもしれませんが、ファンは必ずしも「質」を求めているわけではありません。

 

例えば、某人気女性アイドルグループは、オーディションで「絶世の美女」を集めるのではなく、

「学校のクラスに普通にいそうな女の子」を集めているそうです。

これにより、絶妙に手の届きそうな存在にすることで、「親しみ」をもたせる。

という戦略。

そして実際にそれはハマり大人気になっています。

 

これはVtuberやアニメにも言えます。

「クリエイターは質の向上を求めますが、ファンは親しみを求める」

 

クリエイターはここに気付いていない人が多い。

もしくは気付いていてもクリエイターに決定権が無い。

そのどちらかだとは思いますが、

コンテンツの規模が大きくなるほど、「質」は「人気」に勝てなくなっていきます。

質は大事だがファンの人数には直結しない

アニメファンもVtuberファンも、必ずしも質を求めていない訳ではありません。

注目すべきポイントは「質を重要視しない人がたくさんいる」ということです。

 

アニメーターなどのクリエイター職は、その存在に気付かず、

「質が上がれば上がるほどファンが増えるはず」と思い込んでる人が多いです。

求道者ならばそれでもかまいませんが、アニメは客商売です。

 

ファンがいなければ成り立ちません。

だからこそ、「Vtuberなんかアニメの敵じゃない」と高を括らず、

・Vtuberの何が人気なのか?

・そのシステムはアニメ業界で応用できないか?

と、発想を柔軟にしてくことが、アニメのためになると思います。

 

アニメはただでさえファンが減っていきそうな現状なので、

「一生懸命頑張って質の高いものを作れば生き残れる」と考えるのはあまりに無策すぎるのです。

 

Vtuberは一人一人がアニメ会社のような存在。

喋りのプロでなくとも、受けのいい作品を出し続ければ人気になり、

クオリティの高い動画を出し続けても、需要がニッチすぎると伸び悩む。

 

Vtuberは一人一人が自分の会社、作品、キャラクター、サービスを一生懸命考えている。

この時点ですでに、アニメ業界はVtuverから学ぶことがたくさんあることがわかる。

 

ファンはなにを求めているのか?

そこに考えが及ばない限り、アニメは商売として衰退していってしまう。

 

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bebe
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元アニメーターの経験を元に『アニメーターになる前に知っておくべきこと』を伝えます。