過労で倒れそうな人に「しばらく休んだ方がいいよ。」と言うと、
「働いていない方が辛い。働いていないという状態に耐えられない。」
と答える人がたまにいます。
どうすればこのような人たちは休んでくれるのか、それを考えました。
以前職場にいた人がこのタイプで、
体を壊すまで働き、休めと言っても聞かず、症状は悪化していき、
通院が必要になり、治療費を稼ぐために病気のまま働き続ける、
という状態になってしまいました。
このような人をこれ以上増やさないためにも、
分析し、対処法を考えてみました。
働く辛さ、働かない辛さ
働く辛さとは肉体疲労と精神疲労です。
しかし、「働く辛さとは、肉体的疲労のことなので我慢するべき」
と思っている人が意外とたくさんいます。
働くことが肉体疲労のみだと思っているということは、ストレスを自覚していないということです。
では働かない辛さとは?
「人は毎日働かなければならない」という「習慣」「義務感」「固定観念」から外れる行為をしているという罪悪感や虚無感からくる精神疲労です。
働かない方が辛いという人は「働く」ということを極端に美化しているのです。
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働く事の美化
働くということを美化している人はとても多いです。
「働くこと」を美化することで「働いている自分」も美化しているのです。
そうやって精神疲労が麻痺し、肉体疲労しか感じなくなります。
もしくは、幼少からの「働くことは美しい」という刷り込みがされているかもしれません。
働く親の姿を見て、自分もそうあるべきと思い込み、妄信的に働いてしまう。
最も身近な働いてる人間なので、親の働き方の影響は受けやすいです。
共通していることは、盲目になっているということです。
固定観念に縛られ、これが正しいと疑わず、自分の考え以外頭に浮かばないのです。
これを解くためには、自分以外の考えを取り入れる必要があります。
人に相談することが大事なのです。
相談することの大切さ
「相談するのが嫌。自分のことは自分で考える」
「他人は信用できない」
などの理由から相談をしないのは危険です。
「相談をする」ということは、決して「他人に判断を任せる」という事ではありません。
誰でもそうですが、自分一人で必ずしも良い答えを出せるとは限りません。
だからこそ自分では出せないような意見を聞き、すり合わせることで、
自分がとる行動の幅が広がります。
「自分一人で考える」ということは、
「自分が知っていることしか思いつかない」
ということでもあるのです。
固定観念を疑う
解決方法としてこれが1番大事なのですが、
固定観念を常に疑うということです。
「~するべき。」
「こういう時は~するものだ。」
「~しなきゃいけない」
という考えから行動を決めることは、場合によってはとても危険になり得ます。
その固定観念を崩すためにも、他人の意見を受け入れる柔軟さが大事なのです。
「働かないことが辛い」と感じていると、
働けなくなるまで延々と働き続けることになってしまいます。
もし働かないことを辛く感じているならば、
人に相談し情報を集め、誰かの作った固定観念に則って行動していないか疑ってみてください。
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