アニメーター志望者向け

不安との付き合いかた

「将来が不安だ」という悩みは多くの人が持っていると思います。

悪い噂の多いアニメ業界を目指すならばなおさらだと思います。

そんな人の為に「なぜ将来が不安になるのか?不安は解消できるのか?」といった事を説明します。

不安の原因は情報不足

情報を集める

何か不安を感じる時、そのほとんどは情報不足が原因であることが多いです。

「知らない」という状態は本来楽しさも不安も感じるはずですが、状況によっては不安が大きくなります。

仕事のことならばなおさらです。

なのでこれを解決するためには「経験者に話を聞く」か「自分自身が経験してしまう」しかありません。

 

知識や情報を増やすほど、未知の存在への不安はやわらぎます。

例えばゲームなんかでもそうですが、知らない場所に始めて行く時にマップと敵の情報がわかっていれば怖くありません。(面白くもないけれど)

 

同様に仕事に関することで不安があれば、現役で働いている人から話を聞き、知りたい事を徹底的に聞いて情報を増やすのが効果的です。

ちなみに一人だけに聞くのではなく、なるべく多くの人と話すほど業界の平均値がわかります。

また、業界の交流会などに出てみるのもいいと思います。

 

「いきなり聞いたら迷惑かも」と思うかもしれませんが、迷惑かけていいです。

新人は迷惑をかけていいし、先輩はそれを許すべき存在だと私は思っています。

それに自分が何か得をしようとすればするほどどこかの誰かに迷惑をかけてしまうものです。

 

ちなみにどれだけ現役の人から経験談を聞いても、参考にはなりますが保証にはならないということも覚えておいてください。

これはあくまで将来の不安を「やわらげる」方法です。

知りたいことを書き起こす

今はSNSなどをやっている人も多いので、業界入り前の人であっても本人に直接話しかける場合があります。

しかし「聞ける人がいない」「だれも返事してくれない」という場合もあると思います。

 

そんな時は「直接質問できる機会があったら何を聞きたいか?」を紙に書き起こしてみましょう。

「何を聞きたいか?」をリストアップすることで、「自分の悩みは具体的に何なのか?」という事を自覚できるからです。

 

自分がなぜ悩んでいるのか、よくわからずに悩んでいる人もたくさんいます。

自分の悩みの原因を自覚するだけでも不安はやわらぎます。

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不安は消えない

不安が「消える」ではなく「やわらぐ」とたびたび言っているのは、不安というものは形を変えながら常につきまとうものだからです。

就職活動自体が不安だったとしても、いざ就職して仕事を始めるとまた新しい不安が生まれます。

 

私はたった30年間ほどの人生経験しかありませんが、業界の知識や技術がどれだけあっても不安は完全には消えないと思っています。

私がアニメ会社で見てきた限りでは、新人は「わからない」で悩み、ベテランは「わかるけど出来ない」で悩んでいまいた。

稀にいる「出来る人」はさらに上を目指し、上に上限は無いので悩み続けることになります。

歳を重ねると今度は「いつまでこの仕事が続けられるだろうか」という悩みも生まれます。

 

能力や実績に関係なく、自分で思考し行動しようとしている人はもれなく何らかの悩みや不安を抱えているものです。

成長しようとしてるから不安がある

無知と思考放棄

経験上、私は「無知と思考放棄」が重なると不安がなくなると思っています。

私の人生で不安が薄かった時期は大学の4年間だけです。

何も知らず、何も考えず、大学では好きな絵だけを描き、気の合う友人と遊んでだけいました。

その時期はとても楽しく、後悔もありませんが、ずっとあのままだったら成長も無かったと思います。

 

そんな状態を言い表すならばまさにあの頃の私は「無知と思考放棄」の状態でした。

さらに言えば実家暮らしだったのでお金や生活の心配も無く、「生命維持がある程度保証されている」という条件下でもあったので、なおさら不安が薄かったと思います。

考えが変わったのは働き出してからの出会いです。

人との出会い、本との出会い、そして僅かながらの社会経験です。

思考と行動

逆に言うと、思考し行動している人こそが悩み、不安を抱え、そして成長します。

なので「やりたいことがあるけど、どうしたらいいかわからない」「この先どうなるかわからない」という不安は、成長しようとしているからこそ起こるとてもポジティブな悩みです。

どうあっても不安は消えないならば、ポジティブな分だけこの種類の不安はとてもいいことだと思います。

 

不安がなくなるという事は成長が止まることでもあるので、「理論上では不安がある事はいいことなんだ」と自分に言い聞かせてみてください。

たとえ精神論であっても何も対処法が無いよりは少しマシになります。

疲れたら休む

野心や夢に燃え、体力と活力のあるうちは不安をバネに頑張れるかもしれません。

しかしきっといつか疲れる時が来ます。

その時は迷わず休んでください。

 

心や体が壊れると元に戻らないこともあります。

その夢に命を懸けてるならば止めませんが、多くの場合は命あってこそだと私は思います。

自分の夢の重さと、心と体の調子を大事に扱ってあげてください。

最後に

不安がある状態はつらい。

でも不安は決して消えない。

そして不安があるのは悪い事じゃない。

ならば不安を消す方法を考えるより、「不安はあってもいい」と考える。

 

言葉で言うのは簡単だけれど、実際に行うのはとても難しいです。

こんな事を言ってる私自身も、業界のベテランも、人気アニメーターも不安に押しつぶされそうな日々を送ってます。

 

「不安の無さそうに見える人たちみんなも自分と同じ不安を抱えているんだ」という事実を知り、自分の不安をやわらげる。

これもまた「情報を得るほど不安がやわらぐ」に繋がるんじゃないかな、と思います。

「情報」は武器でもあり、盾でもあるのです。

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元アニメーターの経験を元に『アニメーターになる前に知っておくべきこと』を伝えます。