アニメ業界

自宅作業のメリットとデメリット

フリーランスのアニメーターとして、自宅作業で5年間働き、感じたことをまとめました。

転職を考えているアニメーターやアニメーター志望の人は参考にしてみてください。

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購入が必要なもの

机とイス

自宅作業を始めて最初に困った事は「机とイス」です。

 

自宅作業を始めた当初、自宅に作画机が無く、小さな机にトレス台をのせて作業をしていました。

イスも粗末なものを使っていました。

 

結果、姿勢は悪くなり体を痛め、さらに作業効率は悪くなってしまいました。

結局、作画机を購入し、イスも腰買いなおしました。

 

イスは腰へのダメージに大きな影響があるので、長く働ける体の為にも買って損は無いと思います。

机に関しては無理にアニメ会社のものと同じ物を買う必要は無いと思います。

かなり高価なので、作業しやすければ何でも構いません。

 

最近はイスに座らず、立ち作業をする人も増えたようです。

健康の為にはそれもいいかもしれません。

 

筆記用具

今までは会社で貰えた鉛筆や消しゴムなどの筆記用具も、自分で購入しなければなりません。

ネットでだいたいの物は買えますが、急ぎの場合は近所で購入すると思います。

色鉛筆などは小さな文具店には売ってないこともあるので、自宅から近所の文具店を把握しておく必要があります。

コピー機

会社では当たり前のように使っていたコピー機も、自宅には無い人が多いと思います。

なのでプリンターがあると便利です。

大判作画などがあるので、できればA3サイズを印刷できるものだと、なお良いです。

これが無いと、事あるごとに最寄りのコピー機がある所を往復するハメになります。

 

そして、想像以上の大量の紙ゴミが生まれます。

その処理も自分でしなければなりません。すぐに溜まるうえに量がもの凄いので意外と大変です。

 

ゴミが大量に出る

自宅作業で仕事をすると想像以上に紙ゴミが出ます。

住む場所によっては指定ゴミ袋の値段がけっこう高いので、ゴミを捨てるのもお金がかかります。

機密系の紙も多いので、シュレッダーがあると便利です。

 

作業環境

自宅で働くという事で、やはり会社とは違うメリットデメリットがあります。

空気環境

私は乾燥や寒さ、暑さ、ホコリが苦手で体調を崩しやすいので、

ちゃんと自分で掃除をし、エアコンを使えば快適な環境で仕事ができます。

ただし電気代は増えます。

それでも体調を崩すことに比べればよっぽどマシです。

 

会社では自分の感覚に合わせてエアコンは操作できませんし、なにより基本的にどの会社も空気が悪いです。

私は会社に着くたびに鼻水が出ていたので大変でした。

これは自宅作業にしたとたん治りました。

 

しかも、

風邪やインフルエンザにかかっている人が当たり前のように出社するので、病気をうつされます。

運動不足

自宅作業は家から出なくなるので、運動をしないと極度の運動不足になります。

そうすると体を壊し、仕事はできなくなり、さらに治療費までかかる事になります。

「出社する」という運動すら無くなるので、より運動不足に気を遣う必要があります。

デスクワークの人こそ、体を鍛えなければいけないのです。

仕事環境

自宅で仕事をすることで、他人の私語のうるささや、悪臭に悩まされることもなくなります。

また、周りに人がいないので作画参考用の自撮りや、動きの確認がしやすいです。

睡眠環境

さらにアニメーターは会社で働いているとそのほとんどの人が机で寝ます。

しかし、これは体に悪いです。

 

自宅だと仮眠、睡眠が横になってとれるところが最高です。

実際私は会社の机ではよく寝てしまっていましたが、自宅作業になってからは机で寝なくなり、体の調子がよくなりました。

食事環境

また、会社で働いていると食事は近所のコンビニやスーパーで買うことが多いのですが、

便利であるがゆえに買いすぎて出費がかかることがよくあります。

また、栄養も偏り、大変危険です。

私の場合は家にいることで自炊ができるようになり、外食する回数は減り、食費が浮きました。

 

人間関係のストレス

働く上で人間関係のストレスはものすごく重要です。

 

会社だと、社員みんなと仲が良いなんてほぼありえないので必ずストレスが生まれます。

むしろ、絶望的に気の合わない人や嫌いな人と仕事をする可能性が高いです。

 

自宅作業は、打合せ以外は基本一人なので人間関係のストレスはほぼ無くなります。

しかし自宅が会社になるので、電話が頻繁にかかってきますし、制作さんが自宅に直接来ます。

 

その結果、仕事とプライベートの区別がつきにくく、

自宅にいても仕事場にいるようで気が休まらないというマイナス面もあります。

仕事の自己管理

今まで会社や制作さんがやってくれていた部分を自分でやることになります。

自分で営業して仕事を取り、自分でスケジュールを考え、自分で請求書を書いて収入の管理、計算をしなければなりません。

 

営業に関しては仕事を選ばなければ数はあまり困りません。

今は人手不足なので、何度か仕事をするとこちらから営業しなくても依頼の電話がたくさん来ます。

ただ、仕事内容や単価を自分の望み通りにしたい場合は、積極的に交渉か営業をする必要があります。

 

仕事量は自分でコントロールできるので、

「働きたくないときは仕事を取らず、働きたいときはたくさん取る」ということが出来ます。

しかし、仕事の受注のコントロールは難しいのでどうしても安定性に欠けます。

 

また、自宅は仕事をサボる誘惑物が多いので、自分を律することが必要になります。

これができない人では、こなせる仕事量が減り、収入が下がってしまうので、まともな仕事状態になりません。

 

学生時代に「図書館や喫茶店でないと勉強できないタイプ」だった人は自宅作業に向いてないと言えます。

まとめ

メリット】

・(掃除していれば)きれいで快適な環境で仕事ができる。

・仕事中に動き回れる。

・横になって仮眠、睡眠がとれる。

・食費が減る(私の場合)

・人間関係のストレスほぼ無し。

・自分のペースで仕事できる。

・好きな日を休みにできる。

 

【デメリット】

・道具を自分で購入し、用意する必要がある。

・より運動不足になりやすい。

・仕事とプライベートの境界線が無くなってくる。

・仕事の営業、管理を自分でしなければならない。

・仕事量が安定しない。

・サボる誘惑が多い。

以上が5年間の自宅作業で私が感じたことです。

私にとって特に大きかったのは人間関係のストレスから解き放たれたことです。

 

スタジオ勤務しか知らないのアニメーターで、自宅作業を考えている人の参考になれば幸いです。

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元アニメーターの経験を元に『アニメーターになる前に知っておくべきこと』を伝えます。