業界や会社の話

アニメ会社はセキュリティ管理が甘い

アニメ会社は一般的な企業に比べてセキュリティ管理が非常に甘い傾向があります。

今回はアニメ会社のセキュリティ問題に関して話していこうと思います。

京都アニメーション放火事件

2019年7月18日、痛ましい事件が起きました。

京都にあるアニメーション制作会社『京都アニメーション』が放火され、多くの人が亡くなったのです。

この事件を「セキュリティが甘いから起きた」などと言うつもりは決してありません。

 

ただ言えるのはこの事件はどのアニメ会社でも起こり得たし、今後も起こり得るということです。

会社外の人が簡単に侵入できる

どこのアニメ会社にも言えることですが、アニメ会社のセキュリティは非常に甘いです。

会社規模の大小にかかわらず、中に入ろうと思えばたいていの会社には入れます。

 

小さい会社の場合だと、普通のアパートやマンションの一室を借りて仕事場にしています。

大きな会社でカードキー等を採用している会社であっても、人の出入りが非常に多いのでドアが開けっぱなしになってることもザラです。

 

さらに従業員のほとんどが私服で、毎日他社の人間が出入りします。

しかも辞める人と新人が凄い頻度で入れ替わるので、余計に他社の人の顔は覚えにくいです。。

なので会社に無関係な人であっても堂々と歩いていれば社内に入ることは簡単です。

 

アニメ業界は観客から憧れを持たれる反面、会社の内外に恨みを持たれる業界でもあります。

アニメ業界がセキュリティの重要性をもっと重く考えることを期待しています。

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原画、資料の管理がずさん

加えて言うと、原画や設定などの資料管理が非常にずさんです。

無くなったり流出したりすると大きな被害が出るような資料であっても、誰でも手に取れるような場所に置いてあったりします。

 

また、そういった機密書類を取り扱ってるにも関わらず、それに関わる契約書などはほぼありません。

大抵が口約束で仕事をする業界です。

私自身も「描いてもらった絵が無くなったからもう一度描いてくれ」と言われたことがあります。

 

重要な書類や情報を取り扱ってるにも関わらず、その自覚が無く『従業員にも部外者にも簡単に機密情報が手に入る』という現状はたいへん危険です。

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これからアニメーターになりたい人へ

これからアニメーターになりたいと思ってる人は、アニメ業界内のセキュリティ感覚が正常だと思わないでください。

現時点ではセキュリティが異常に甘いのです。

 

この業界ではこれが普通だから

と先輩や上司は言うでしょうが、あくまで”アニメ業界内”でのことです。

 

学校を卒業してすぐにアニメ会社に就職すると、独特なアニメ界常識に染められます。

そうならないためにも他社や別職種の情報も積極に取り入れ、一般的な感覚を持つようにしてください。

アニメ会社を経営している方へ

アニメ業界のセキュリティ問題の例として京都アニメーションの事件をあげましたが、たとえセキュリティが高くてもこういった事件を完全に防ぐのは無理です。

しかし発生確率を少しでも下げることはできるはずです。

 

会社を経営する側の人たちは『作品を仕上げること』だけでなく『作品を作る環境』にも力を入れて欲しいと切に願っています。

それは結果的に作品のクオリティや防犯防災につながり、作品だけでなく人材の未来を守ることになると思います。

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