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アニメの「良し悪し」を議論する方法

自分の好きなものや得意分野において、「良い、悪い」という言葉をつい使ってしまうことがあります。

私自身、よく使ってしまいます。

しかし、それは人との会話において問題がある場合があります。

これはアニメに限った話ではなく、「良い、悪い」という基準でモノを語る時に注意したい事です。

その内容をまとめました。

 

昔のアニメは脚本、演出が良かった。最近のアニメの脚本、演出は良くない。それは何故?

という質問を先日受けました。

 

おそらく、

アニメ制作において脚本、演出の質が下がる理由はあるか?

という意図の質問だったのだと思います。

 

しかし、「昔は良かったのに、今は悪くなったのは何故か?」

という聞かれ方をしたので、私は「答えられないな」と思いました。

その理由、原因を考えていこうと思います。

脚本、演出の良し悪しとは?

そもそも脚本の良し悪しとは何か?

そんなものをどう判断するのか?

というと、それは個人の主観に委ねられます。

 

明確な数値や基準のないものは全てそうですが、

良い、悪いというのは個人の好き嫌いで決まります。

つまりは絵の良し悪しと同じで、

「脚本、演出の良し悪しは、それを受け取った側の好き嫌いでしかない」

というのが私の考えです。

人によって作品の評価は異なる

例えば、ある作品「○○」というものがあったとして、

「○○」の脚本は素晴らしい!

という意見があると同時に、

「○○」という作品は脚本が悪い!

という意見が必ずあります。

意見は例外なく2つ以上に分かれます。

 

つまり、

『これが素晴らしい脚本だ、という意見が100%になる作品』そんなものが無い限り、

脚本の良し悪しは定義できないのです。

 

可能なのは良い脚本だと「思う」こと、

悪い脚本だと「思う」ことくらいです。

議論の条件

まずは具体的な作品名を挙げ、それを両者が視聴していること。

それが前提条件。

これで議論が可能になります。

そのうえで両者が作品の「ここが良い、ここが悪い」と、お互いの意見をぶつけ合う。

これが議論です。

 

なので、「最近のアニメは面白くない、それは何故?」という質問の場合、

「最近のアニメが面白い」と思っている人とは議論にすらなりません。

「最近のアニメは面白いか、面白くないか?」という議論になってしまいます。

 

「何故?」ということを知りたい、議論したい場合は、

相手と情報が共有していることが最低限必要なのです。

最後に

友人間で趣味の話題で盛り上がる、という機会のある人も多いかと思います。

そんな時にちょっと気を付けたらいいなということを書きました。

 

議論できないことを議論し合い、お互いに疲弊してしまう。

そんなことが、特にSNS上ではよく見られます。

 

自分の好きなこと、譲れないことならなおさら、

頭に血がのぼってしまって議論が白熱し、喧嘩に変わってしまいます。

 

そのほとんどの場合は、議論の位置がズレていることが原因です。

なので冷静に、議論可能かどうかを考えて欲しいのです。

そうすれば、有意義な意見の交換ができるようになります。

 

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bebe
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元アニメーターの経験を元に『アニメーターになる前に知っておくべきこと』を伝えます。