アニメ業界について

「良い会社」と「悪い会社」の見分け方(アニメーター用)

アニメーターを目指す人や、所属している会社に不満がある人の為に、

私の経験を元にアニメ会社の良し悪しを見極める方法をまとめました。

現場で働く人の声を聞く

現役アニメーターの評判を参考にする

今はアニメーターや業界関係者がSNSなどで、

気軽に自分の仕事や会社について情報を発信しています。

そういった、

現役アニメーターの体験談は、アニメーター志望者にとって貴重な情報源になります。

 

自分のいる会社は最悪だ

と思いながら働き続けているアニメーターは非常に多いですが、

新人に対してはちゃんと

この会社はやめとけ

と言ってくれます。

体験談による情報はとても有益です。

会社のホームページや公式SNSなどよりもずっと役立ちます。

 

少なくともアニメーターたちは、

「無知な若者を騙して入社させ、自分たちの手足として働かせてやろう」

なんて考える人は滅多にいません。

 

しかし、

会社のホームページ(求人欄)は、どの会社も自社が素晴らしい環境かのように書きます。

そうなると、大事なのは「悪い」という情報を知ることです。

悪い噂を聞いたら

どんな噂でも結局ただの噂なので、すべてを鵜呑みにしてはいけません。

しかし、

「悪い噂のある会社が実際は良い会社である」

というパターンはほぼありません。

 

「良い事は自分だけが知っていて独占したい」という感情が人にはありますが、

アニメ業界にそんな余裕はなくて、少しでも人手を求めています。

 

なので、

アニメーター自身に「ウチは良い会社だよ」という自信がある場合、

それを悪く言う理由がないのです。

良い噂を聞いたら

 

「良い噂のある会社が実際は悪い会社である」

というパターンはよくあります。

 

なので、情報源を確かめましょう。

その現場で働いている人からの情報なら、割と信じられますが、

会社(経営者)が言ってる情報は鵜呑みにできません。

 

アニメーターの人手不足もあり、

経営者側が、人を集めるために嘘まがいのことを言うことがあるからです。

この場合は現場に行くまで気づけないことが多いです。

悪い噂がある会社に近づかない

つまり良い噂があっても本当かどうかわからない。

なので、悪い噂の会社には行かないことが大事になります。

 

例えば、

自分の好きな作品のある会社や、

好きなアニメーターのいる会社のことを考える時、

好きという感情が目を曇らせます。

 

「作っている作品の内容やクオリティが高くても、会社内の環境や待遇は最悪である」

ということはよくあります。

ちょっと悪い噂もあるけれど、憧れの場所でなら頑張れる

志望者はそう考えてしまいがちですが、

どんなに好きな作品の制作会社であっても、

仕事環境が悪ければ心と体を壊します。

 

心と体を壊してしまうともう何も得られません。

 

悪い噂のある会社は、だいたい噂通り悪い会社です。

また、そういう会社ほど人がすぐに辞めていくため人手不足になり、

入社しやすい傾向にあるので注意が必要です。

悪い会社の具体例

社員が増えない会社

社員の名簿を公開している会社がたまにありますが、

社員の名前が短期間でころころ変わる会社は要注意です。

良い会社はめずらしいので社員が辞めたがりません。

 

「憧れのアニメーターがいるから」

という理由で会社を選ぶ場合、注意点すべきポイントがあります。

会社内のアニメーターは流動的である、ということです。

 

会社の良し悪しと関係なく、

優秀なアニメーターは会社を頻繁に移動します。

 

去年までは優秀な人材がそろっていたが、

全員辞めたり、会社を移したりして去年までのスタッフは残っていない。

ということもザラにあります。

 

それに加え、1つの作品のために人が集まり、その作品が終わると解散。

というパターンも多いです。

 

なので「憧れのアニメーターがいるから」

という「人」を理由にして会社を選ぶ場合は気を付けてください。

 

「念願の会社に入社できたと思ったら、憧れの人は別の会社に移ってた」

ということがあり得ます。

情報を隔離しようとする会社

悪い会社ほど閉鎖的で、外の情報を入れないようにする傾向があります。

自社の境遇、仕事条件、単価などが、

他社に比べて劣っていることを隠そうとしてるのです。

 

悪い会社の社長や上司が

ここを辞めるようじゃ、よその会社では通用しないよ

と言ってくることがあります。

これを言ってきたら要注意です。

 

それは会社を辞めさせない為によく使われる洗脳手段で、

特に実力に自信のない人ほど引っ掛かります。

また、相手もそれを理解して自信の無い人を狙って言ってきます。

 

そういった環境では、

発言力の強い人の意見が正しいことかのように錯覚してしまいます。

 

病院でのセカンドオピニオンが大事であるように、

たった1つの意見でものごとを判断せず、たくさんの意見を聞きましょう。

 

現役アニメーターの人へ

アニメ業界内での情報交換はとても大切です。

自分の技術向上ばかり考えていると、

周りのことが見えなくなっていき、

「技術や労働の正しい見返りを得たい」という感覚が無くなってしまいます。

 

なので、

現役アニメーターは自社と他社の比較を積極的に行い、

その情報を人に伝えたり、外へ発信してください。

 

そうすれば悪い会社に人が集まらず、

良い会社に人が集まりやすくなります。

それが今後のアニメーター志望者や、ひいてはアニメ業界のためになります。

 

自分の会社の情報を良い部分も悪い部分も積極的に公開してもらいたいです。

また、仕事が忙しいと目の前のことしか考えられなくなってしまうので、

「他の会社はどうなのか?」という疑問すら抱けなくなってしまいます。

「良いアニメ会社」とは何か?

  • 給料が高く安定していている。
  • 保険、退職金などが完備されている。
  • 激務すぎず、残業が無く、適度に働ける。
  • 休みがちゃんとある。
  • 自分好みの、やりがいのある作品を作っている
  • 社内の人間関係が円滑である
  • 教育制度がしっかりしている。

ざっとこのような「希望」が思いつきます。

 

しかし、

おそらくこのような要素をすべて満たしている会社は存在しません。

私の知る限り聞いたことが無いです。

 

良い会社とは、

「自分の希望の全てを満たしているかどうか」ではなく、

「自分にとっての譲れないものの優先順位」で決まります。

良い会社の見極め方

譲れないものを考える

まずは自分にとって譲れないものを1つずつ上げていき、

優先順位をつけてみてください。

 

自分の好きな作品に参加できればそれでいい

ちゃんとした技術指導が受けたい

など、人によって違うと思います。

そしてそれを参考にして、優先順位の度合いで会社を選んでください。

 

漠然と全てを望んでいると、

何か一つ得られない時にすぐに心が音を上げてしまいます。

 

「これだけは譲れない」というものを1つ持っておき、

そしてそれが得られないならば、得られるところへ行く。

これを忘れずにいることが大切です。

 

でないと、「譲れないもの」が失われているにもかかわらず、

嫌なことがいくら起きても働き続けてしまいます。

「自分は何故アニメーターなのか」を思い出す

自分が何を望んでいるのか気づけないまま働いている人は多いものです。

なので、もし会社に疑問を感じたら

自分は何故アニメーターをやっているのか?

自分がアニメ会社に求める1番大事なものがそこにあるのか?

本当にこの会社が自分にとっての良い会社なのか?

と、自問してみてください。

 

考える余裕がなくなるほど過酷なのがアニメーターですが、

考えることを放棄すると、人生の貴重な時間を延々と辛く過ごすことになってしまいます。

 

ちなみに、1番強く望むものが安定した高い収入である場合は

アニメーターという職自体が向いていないので、別の職業に就くべきです。

最後に

今は会社で働かないとアニメを作れない訳ではありません。

趣味で個人制作アニメを作って、仕事は資金集めと割り切ってもいいですし、

アニメの仕事は最小限にし、別の副業をするなどの方法もあります。

 

アニメーターや、アニメ会社に求めるものは人それぞれ違うでしょうが、

少なくともお金に関しては今のところ多くは求められません。

 

それも踏まえて、どうしてもアニメ会社に行かなければならない場合のみ、

計画的に考えてアニメ業界を目指してみてください。

 

 

 

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アニメ業界で得た知識や情報、自分の考えを伝えるためにブログを書いています。 アニメーターやクリエイターに技術の修練より大切なことを伝えたい。