アニメーターはツイッターなどのSNSをやるべきか?
やる場合とやらない場合の差は何か?
そのメリットやデメリットを説明します。
SNSの話と言ってはいますが、基本的にここではツイッターを例にあげて説明します。
Contents
やった方がいい人とやらない方がいい人
基本的には「ツイッターはやった方がいい」というのが私の考えです。
特にアニメーターとしての利益を求めるならやった方がいいです。
そのへんは「アニメーターとしての人生プラン」次第なので人それぞれですが、
アニメーターとしてだけでなく、「自分」に価値を付けたいならばSNSはやったほうがいいです。
ただ、これには向き不向きがあります。
「やった方がいい人」「やめた方がいい人」それぞれの説明をしていきます。

やったほうがいい人
アニメーター個人として名を売りたい人
名を売るというと悪いイメージを持つ人もいるかもしれないが、とても大事な事です。
人は「有名である」ということに価値を感じやすいです。
創作活動を仕事にする者にとって、知名度はとても重要なのです。
仕事の依頼が欲しい人
自分の描いた絵を見やすいように置いておくことでポートフォリオ代わりになります。
(ピクシブへのリンクを貼るなどでもアリ)
それに加えて普段のツイートにより、その人の実力や得意なもの、好きなものを伝えることができます。
ツイッターは絶好のプレゼン場なのです。
アニメ業界で繋がりが欲しい人
ツイッターをやってるアニメ関係者は多い。
制作さんやアニメーターが人手を募集していることもありますし、その他にも普段会えない撮影さんや仕上げさんの情報も手に入ります。
また、アニメーター同士と繋がることで、会社や仕事や業界事情の情報交換ができます。
アニメーターの仕事環境は閉じたものになりやすいので、ネット上で情報を得るだけでも価値はあります。
アニメーター交流会などを企画する人もチラホラ見るので、そういった情報も得られます。
やらない方がいい人
名を知られたくない人
自分の名前や存在、連絡手段を知られたくない境遇の人もいると思います。
匿名でやるという手段もありますが、スタッフロールに載せている名前でやるのが1番いいです。
実際に、ペンネームで仕事をするアニメーターは多数います。
悪意をスルーできない人
ツイッターなどのネット上では気軽に悪意がぶつけられ合ってます。
それは真っ当な批判もあれば、理不尽なものもあります。
これは私も最近経験しましたが、かなりきつかったです。
こちらに戦う意思が無くてもケンカ腰で絡んでくる人は一定数おり、どれだけ平和的に話をしても誰かの逆鱗に触れてしまいます。
しかし、様々な考えの人たちがたくさん溢れかえっているネット上ではこれは仕方のないことです。
こういった場合はブロックしたりして自衛するしかありません。
コミュニケーションが苦手な人
ツイッターで活動する以上はコミュニケーションが発生します。
特に仕事を募集しようするならばなおさらです。
なので「ネット上でまで人とコミュニケーションをとりたくない」という人にはかなりのストレスになってしまいます。
「面識のある人としか連絡を取り合いたくない」という人にとってもこれはキツイかもしれません。

ツイッターをやらないという事はどういうことか
「基本的にツイッターをやった方がいい」と言ったのは、創作活動をメインに生活したい場合、営業や宣伝する場が必要だからです。
なのでアニメーターにとって「営業や宣伝する場が無い」というのは危険なのです。
その内容を説明していきます。
フリーランスの場合
フリーランスのアニメーターであれば、自分自身が個人事業主であり、会社そのものです。
その状態でネットで自分を宣伝していないということは、『企業が自社ホームページも持っておらず、CMも流さず、広告も出さない』というような状態です。
そんな状態で営業しても業績は下がるか、もしくは得意先に依存したものになってしまいます。
会社勤めの場合
現在会社勤めで働いている場合、「個人として世に出なくてもいい」と思ってしまうかもしれません。
しかし、一生その会社で働けるでしょうか?
いつ会社が潰れたり、アニメ業界そのものが潰れるかわかりませんし、自分自身の会社に対する感情も日々変わっていきます。
そんな何が起こるかわからない世の中だからこそ、リスクの分散が大事になります。
これはあくまで例えであり机上の空論ですが、
ツイッターなどの活動により「自分の絵や活動にお金を出してくれる500人のファン」を獲得しているとします。
(※フォロワー数ではありません)
一ヶ月で500円の作品を販売し、その500人が購入すれば月収25万円になります。
普段の仕事がある日無くなっても、こういった準備ができているかどうかによって、様々な生き方の選択肢が生まれます。
ファンやコネの無い状態で急に仕事を失うと、絵を描いて生活するのは難易度が高いものです。
創作活動だけで生きていくのは「お金や実績」という元手が必要で、そして活動を軌道に乗るのに時間がかかるのです。
自分を売り込む場を見極める
創作で生活するなら「自分を売り込む場」は早いうちに作った方がいいです。
ツイッターに限らず、自分の活動内容に合った場所を探し、そこで売り込むのがいいです。
今でいえばツイッターの他にもフェイスブックやインスタグラム、YouTubeなどがあります。
私のブログ活動で言えば読者対象はアニメーターやアニメ志望者で、「アニメーターはツイッターにたくさんいるな」と思ったのでツイッターでブログの宣伝をしています。
実際、このブログを見に来てくれる人の8割くらいはツイッター経由で来ているというデータがあります。
実際にツイッターのリンクからこの記事に飛んできた人は多いと思います。
最後に
私のオススメは、「自分を売り込む専用のアカウントを作る」ことです。
そして「アニメーターとしての自分」を「会社」だと思って、ポートフォリオの公開、情報の収集や交換、宣伝や売り込みを行います。
そして会社のホームページのような役割に徹するのです。
好感を持たれるような人間味を見せられれば、なお良いです。
もし、「ツイッターではプライベートなことを自由に楽しみたい」というなら複数アカウントを作るという手もあります。
仕事とプライベートをごっちゃ混ぜにしてもいいんですが、それ相応のマイナス面があるので、それを覚悟の上で行うなら問題ありません。
どちらにしてもツイッターをやればメリットもあればデメリットもあります。
仕事を優先するならばツイッターの利用は必須ですが、メンタルを優先するならば止めておいた方が無難ですね。

