アニメ業界

アニメ業界のセクハラ事情

私がかつて所属していたアニメ会社内ではセクハラがありました。

アニメ会社は「激務、低賃金」だけでなく、「セクハラやパワハラが蔓延している」という問題もあります。

私が知っているアニメ会社内のセクハラ事案を参考に話していきます。

この記事では女性被害者のパターンの話しかしていませんがセクハラは男性被害者の可能性もあります。

男性も他人事だと思わず読んで頂けると幸いです。

実例

私が少人数の作画スタジオに所属していた時の話ですが、セクハラ被害を訴える女性から相談を受けたことがあります。

十数人ほどの会社だったのですが、セクハラをしていたのは社長。

その社長は普段から、仕事中の女性アニメーターの体に触り、理由を付けては社長室で2人きりになろうとし、新入社員を女性ばかり採用したりしていました。

 

そんなことをしていれば女性社員からは文句が出ます。

実際に「セクハラをやめてくれ」と直接社長に訴えた女性アニメーターもいました。

しかし、社長は「社員は男女関係なく家族のように思っている。女性社員に対しても下心は無い」等と的外れなことを弁明し、行動を改めませんでした。

問題は下心があるかどうかではなく、その言動を女性が嫌がっているという事です。

 

訴訟するか?という話もその場では話題にあがりましたが、アニメーターは仕事柄お金も時間もありません。

そして体力も、思考能力も削がれています。

結果、裁判沙汰にする労力を割くよりも、会社を移る方がてっとり早いのです。

 

セクハラだけが全ての理由ではありませんが、会社を辞めていく人のほとんどが社長の人柄や行いが原因でした。

 

この会社は新入社員の9割が1年以内に会社を辞めます。

私がこの会社を辞めた理由の一つも、「この社長のもとではこれ以上働きたくない」というものでした。

 

そのくらい、この社長の人格や人望の無さは酷く、女性社員たちはその被害を受けました。

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アニメ会社の環境

違う会社でもセクハラ被害の話は女性アニメーターから聞いたことがあります。

男性被害は私は聞いたことがありませんが、無いとは言いきれません。

 

セクハラはもちろん、会社や環境のせいではなく、加害者が悪いに決まっています。

しかし、良い悪いの議論をここでしてもどうしようもなく、考えるべきはセクハラ被害の対処です。

 

なのでアニメ会社内の予備知識、自衛が必要になります。

対処法

まだ被害を受けていない人は、「セクハラをする人間はアニメ業界にもいる」ということを覚えておいてください。

「アニメーターは職人肌で、仕事の事しか考えていない」と思っている人もいるかもしれませんが、アニメーターに限らずどんな職業、どんな場所でもセクハラは起こり得ます。

 

もし被害を受けたら、同僚や親しい人にすみやかに相談するしてください。

相談する人がいない場合はその人から距離をとる、もしくは会社を移りましょう。

最後に

アニメ業界に詳しくない人は、「アニメは男のオタクが作っている」という認識だったりしますが、実際の現場には女性スタッフがたくさんいます。

特に女性アニメーターは凄く多いです。

そしてアニメ業界にセクハラは確かに存在し、女性の被害の声も実際に存在します。

もちろん、そういったセクハラ自体が無くなることが一番ですが、すぐに無くなるものではありません。

 

なのでもし被害に合った時、被害を訴えること、相談すること、加害者のいる空間や会社から距離を取ることなどの対処が大切になります。

 

特に「相談できる相手がいる」というのは大きなプラスになります。

逆に言えば「社内に女性社員が自分一人」という状況は不安だと思います。

就職面接などで社内男女比などを聞くといいかもしれません。

 

被害を受けていて「我慢」するの良くありません。

「我慢する」という事は相手をつけあがらせ、被害が増えていきます。

今、被害がある場合、とりあえず出社するのをやめて考えてみてください。

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